ヒンコウホウセイ

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読書感想文『ITILはじめの一歩 スッキリわかるITILの基礎と業務改善の仕組み』

初めに言っておきましょう。
この本良書です。

ここ最近ベタ褒めできるようなビジネス書関係が見当たらなかったのですが久々のスマッシュヒットですね。(当社比)

目次

  • この本を選んだ理由
  • ざっくり感想
  • おすすめ度

この本を読んだ理由
実は今回新人の配属で我がチームにも新人ちゃん(女の子)が入りましたので、IT業界の用語などもチンプンカンプンな状態かつ、社会人1年目と言うことでまずはITILを勉強してもらおうと言うすんぽうです。
業務フローのなんたるかを学んでいただくのと、年度の自己成長の目標としてIT業界ではもはや「なんかしら資格取るか」となったときの第一候補としても出てくるITIL foundationの取得を掲げました。
そこで参考書を探しておりまして、いわゆる「黄色本」を買うついでに、初心者に良さげな「はじめの一歩」と言うタイトルに惹かれて「まぁこれぐらい読んでおけば、、」の、とっかかりとして良いでしょうね。
と、言うことで買いました。

ざっくり感想
冒頭にも書きましたが、低く見積もってもここ最近見ないぐらいに良い本でした。
何がいいかと申しますと、、、

具体的な例えがわかりやすい
難しい単語ではない
何より文章が飽きない<ここが良い!

ITILそのものがそもそもイギリスの政府IT部門で作成された文章体系であり、変なバイアスがかからないように文章は端的に書いているため、読み手によってはふんわりと通じる日本語のように聞こえて非常にここら辺りが理解するのに難しいところでした。(私はITIL v3の勉強した時その口でした)
この本は先ほども書いたのですが、具体的な例が書いてありまして、言うならば最近多く見られるビジネス書の「マンガでわかる」のようなとてもライトなんだけどもわかりやすい書き方で思った以上に腹落ちします。
(ちなみにこの本はエアロがあるわけでもないのでマンガというよりもラノベです)

ただ、この本はタイトルにもある通りはじめの一歩であるため、試験対策になるか?と言われたらそれはNOです。
背表紙にもちゃんと書いてありまして試験対策するならばITILファンデーションシラバス2011を読みなさいとされています。

あと特筆なのが、この本ITILの試験はすでに合格しているけども実際の業務として業務改善のヒントとしてこの本を改めて読むとITILはこんな感じで使えるんだ!と本来のITILの意味がわかるので新人だけでなく忙しく働くバリバリ現役PMも読むと良いかと思います。

まぁ試験への入り口や、ITILを業務で実際に使うとなった人たちの初めのとっかかりとして読むにはこれ以上にないぐらいベストマッチな本です。
最近のZ世代新人に対してもきっと良いと思われますよ。

因みにうちの新人ちゃんに聞いたところ「仕事が忙しくて読めていません」とのこと。
あ、うん、仕事振っているの俺だしな。

おすすめ度
業務改善したい人:★★★★★
ITIL初心者です:★★★★★
IT IL v4の試験頑張ります:★☆☆☆☆ <試験対策の本を買いなさい

巻末の作者のコメントがありますが、ITILの研修などをしている作者がおじさんに仕事の話をした際に「なんだかよくわからないが働いている人を幸せにする仕事なんだね」と言われてからわかりやすくみんなに伝えようという気持ちで本や研修をされるようになったそうです。
その思いがこの本からも伝わるように非常にわかりやすく確かにしあわあせにしてくれる本でした。

ITIL はじめの一歩 スッキリわかるITILの基本と業務改善のしくみ